妊娠中に不足しがちな栄養素を、以前のコラムでお伝えしました。
実は、ナッツとチョコレートはその不足しがちな栄養素を補給できます。
ナッツ類に関しては種類によって栄養価の特徴が異なるため、それぞれ多く含有している栄養素に関して紹介します。
カルシウム
ナッツ類の中で特にカルシウム含有量が多いのは「アーモンド」です。
100gあたり250mgと、種実類の中でトップクラスの含有量です。
小松菜(ゆで)のカルシウム含有量が100gあたり150mgなので、同じ100gで比較するとアーモンドの方がカルシウムを多く含有しているといえます。
<適量を摂取した場合>
アーモンドの適量が約20gといわれているので、その場合カルシウムを約50mg摂取できます。
葉酸
ナッツ類の中で葉酸含有量が多いのは「くるみ」です。
100gあたり91μgと、種実類の中でトップクラスの含有量です。
いちごの葉酸含有量が100gあたり90μgなので、同じ100gで比較するとくるみの方が葉酸を多く含有しているといえます。
<適量を摂取した場合>
くるみの適量が約20gといわれているので、その場合葉酸は約19μg摂取できます。
鉄
ナッツ類の中で鉄の含有量が多いのは「カシューナッツ(フライ、味付け)」です。
100gあたり4.8mgと、種実類の中でトップクラスの含有量です。
ほうれん草(茹で)の含有量が100gあたり0.9mgなので、同じ100gで比較するとカシューナッツの方がを多く含有しているといえます。
<適量を摂取した場合>
カシューナッツの適量が約20gといわれているので、その場合、鉄は約0.96mg摂取できます。
食物繊維
ナッツ類とチョコレートは食物繊維が多く含まれています。
ナッツの中でも食物繊維が多いとされている「アーモンド」は100gあたり10.1g、「ミルクチョコレート」は100gあたり3.9g、食物繊維が含まれています。
バナナの食物繊維含有量が100gあたり1.1gです。
<適量を摂取した場合>
アーモンド20gで食物繊維2g、ミルクチョコレート36g(200kcal分)で食物繊維1.4g摂取できるということになります。
【参照】
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
・アーモンド:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=5_05001_7
・小松菜(茹で):https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06087_7
・くるみ:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=5_05014_7
・いちご:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07012_7
・カシューナッツ:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=5_05005_7
・ほうれん草(茹で):https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06268_7
・ミルクチョコレート:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=15_15116_7
・バナナ:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07107_7
※各々比較している食品は同じ「100gあたり」で統一していますが、ナッツ類を100g摂取してしまうと600kcal以上になってしまうため、あくまで数値上の比較としてご覧ください。