薄味を心がけましょう
塩分を過剰にとってしまうと、高血圧やむくみになりやすく、妊娠高血圧症候群の誘因になるといわれています。
濃い味付けにならないように、塩やしょうゆ、味噌は控えめに。
漬物や佃煮はできるだけ食べずに、ご飯の素材の味を味わいましょう。
酢や柑橘類、香味野菜やのり、ごまなど風味の良い食品を活用して、妊娠期は可能な限り薄味を心がけましょう。
【参照】https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/ninsintyu/
インスタント食品はなるべく控えて
妊娠中は、普段は食べないような即席麺やスナック菓子などジャンキーな食べ物を食べたくなる事もありますよね。
絶対に食べたらダメ!…ではありませんが、毎日食べ過ぎることは控えた方が良いでしょう。
なぜなら、インスタント食品は塩分量や脂質も多い上に、「リン」も多く含まれています。
「リン」のとりすぎはカルシウムの吸収を妨げると言われており、せっかく意識してカルシウムを摂取した努力も水の泡になってしまいます。
赤ちゃんの歯や骨の発育のためにも、インスタント食品の頻繁な使用は控え、できる限り手作り料理やシンプルな味付けのお惣菜などに頼りましょう。
【参照】https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-p.html
避けた方が良い食品と食べ過ぎに注意すべき食品
魚介類
高タンパク質・低脂質の魚介類は、健康的な食生活に必要な食材です。
しかし、妊娠中は、魚介類の種類や量に少し注意が必要です。
なぜなら、魚は食物連鎖によって水銀が取り込まれるため、偏って食べてしまうと胎児に影響があるといわれています。
以下の魚介類は、妊娠中は量を意識して食べましょう。
<食べる量を週1回、1切れ程度までとしたい魚介類、鯨類>
キンメダイ、ツチクジラ、クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロ、エッチュウバイガイ、マッコウクジラなど
生肉や非加熱のチーズなど
妊娠中は通常よりリステリア菌に感染しやすいといわれています。
リステリア食中毒の原因となる食品は、できるだけ控えた方が良いでしょう。
<リステリア菌による食中毒防止のため、避けた方がよい食品>
ナチュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモンなど
【参照】https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/generational/ninsintyu/
アルコールやカフェインを含むもの
妊娠中の飲酒は、早産や癒着胎盤などのリスク増加や胎児性アルコール症候群を引き起こす可能性があります。お酒が好きな方もノンアルコール飲料を活用して、禁酒を心がけましょう。
また、カフェインに関しては飲みすぎなければ大丈夫です。
コーヒーなどカフェインを多く含む飲料は一日1~2杯までがよいとされています。
しかし、妊娠中にカフェインを多く摂取することで低体重出生や流産や死産を起こすリスクが高まる、という研究結果があるため「飲みすぎない」ことが大切です。
カフェインは鉄の吸収を阻害するため、その観点からも常飲するものはデカフェコーヒーやタンポポコーヒー、ハーブティなどノンカフェイン飲料に切り替えることをおすすめします。